Dotネクストプロジェクトとは

Dotネクストプロジェクトは盛岡を拠点に「家の中で素足のまま生活ができるような温熱環境と、毎日の暮らしで消費する住宅エネルギー量をヨーロッパ並みに減らす」ことを目的とした、建築技術の研究と普及活動を行う住宅の専門家集団です。

日本人の平均寿命が80歳を超えた今、私たちは30代で建てた家を50年間も住み続ける可能性があります。

その50年間の変化を楽しく描ける対応策を家づくりに盛り込む。当プロジェクトは建築士と施工会社が協業し高性能とデザインを両立させた住宅の設計施工を行い、永く快適に住まう家づくりを目標としています。

私たちの前身は2018年まで12期にわたって開催された『Dotプロジェクト』という取り組みにあります。2000年代半ばから秋田県初となるパッシブハウスの建設や、高水準な省エネ仕様で35棟の自主認定住宅を世に送り出しました。

Dotネクストプロジェクトではより省エネ、高性能住宅をより徹底的に追求し、東北地方の気候風土に合わせた次世代の家づくりに向けて2023年より新たな活動を開始します。

Dotネクストプロジェクトの活動内容

当プロジェクトでは、次世代省エネ基準をさらに東北地方にふさわしいものとした独自の住宅目標を掲げています。

建物の断熱や気密などのエネルギー計算については、入力が簡単な専用計算シートを使った講習なども用意。会員が座学だけでなく技術指導などの実地研修を交えながら、住まいのエネルギー収支の見通しについて施主にリアリティのある提案ができることを目指します。

また、Q値計算勉強会や施工研修会等での岩手県内の工務店のレベルアップを目指し、トップランナー工務店・設計士などの交流を図りながら企業の枠を超えた人材育成を行なっています。

共同研究&情報交換

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2050年のカーボンニュートラル実現を目指して、住宅分野でもZEH(ゼロエネルギーハウス)基準の省エネ性能や太陽光発電等の再生可能エネルギーの導入が求められています。私たちは東北の地域風土にふさわしい外皮性能を持った住宅で素足で暮らせる温熱環境を考え、住宅で消費されるエネルギーもなるべく再生可能エネルギーでまかなえるよう共同研究や情報交換を行っています。

実務研修&人材育成

Dotネクストプロジェクトでは机上の計算と現場を一致させることが重要だと考え、建築環境工学に基づいた窓や断熱及び設備の適切な施工方法を普及させるために必要な研修を行っています。研修を重ねるごとに着実に知識と技術の幅を広げることができ、入居後の消費エネルギーの極めて少ない住宅を建てることが可能です。

■外皮計算(UA値・Q値)講習会
■断熱技術講習会 など

専門家によるセミナー

省エネ住宅に関する、国内外の最新事情を取り入れた専門家によるセミナーを実施しています。

世界共通の懸案事項であるエネルギー問題の解決のため欧州では日本より20年以上前に高性能住宅が定着しており、役場や学校などでも省エネに関する情報発信や子どもたちへの教育を行なっています。

ドイツ・オーストリア・スイスなどで現地視察を経験したメンバーも多く、住宅だけでなく将来を担う子どもの教育の場や地元の施設に良好な温熱環境がもたらされることを目標に活動しています。

これまでDotプロジェクトの活動を通じて生まれた実績としては東北初のパッシブハウスのほか、断熱改修などに転用可能な熱橋の少ない「はしご状の付加断熱工法」の確立と普及や、外付けフィルターボックスの開発があります。

今後も国が推奨する住宅の次世代省エネ基準を参照しながら、プロジェクト独自の住宅目標を掲げて東北地方の気候風土にふさわしい温熱環境や消費エネルギーの少ない建物の実現を推進していきます。

Dotネクストプロジェクトでは一緒に活動する会員を募集中です。

✔️最新の省エネ・高性能住宅についての知見や情報を共有し、自らの家づくりに生かしたい

✔️東北の地場に根差した省エネ・高性能住宅についてしっかりと学ぶだけでなく、実践するためのスキルを身につけたい

✔️断熱や気密だけでなく換気やカビ・湿度対策など、地域のトップランナーが実践している建築技術やノウハウを学びたい


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